グローブ・パークの全体的なテーマには、家具のデザイン要素を取り入れた、構造的に入念に配慮された繊細なバランス感覚が組み込まれています。アメリカ人の血をひくクォーターのシドローヴィッツ氏は、ユニークなデザインのピアノの随所にホワイトオークの化粧板を用いました。大屋根にはその周辺部に黒色艶消し塗装のラインが入り、大屋根前面の角部には幾何学的に四分割したグリーンの自然石、マラカイトが組み込まれています。マラカイトを使った同じモチーフが、脚部とベンチの上部にも見られます。金属部分はすべてアンティーク調のブロンズで仕上げられ、柔らかなゴールドのオーク材とともに見事なコントラストを描いています。

脚部、ライラ、譜面台、ベンチなどの各部には古くから伝わるほぞ継ぎ工法が取り入れられ、巧みなクラフトマンシップによって作られています。グローブ・パークの中央に置かれるのは譜面台で、地平線から顔を出す太陽の光が木々の枝の間を抜けて降り注ぐ様子を描いたガラスパネルが特長です。デュエットサイズのベンチは背もたれが腰部まであるデザインとなっており、垂直に伸びる軸の繰り返しが美しさを際立たせます。ベンチの上部は、クラシックなモリスチェアの精神を受け継いだ水平な手すりとなっています。また、ベンチにはレザー張りのクッションが2つ組み込まれています。