第7回 スタインウェイ・コンクール in Japan 大賞
ラウ・ユインさん
ハンブルク International Steinway Festival 渡航記
第7回スタインウェイ・コンクール in Japanにて「大賞」を受賞したラウ・ユイン(Lao Yuet Yin)さんが、2025年9月6〜8日に開催されたInternational Steinway Festival参加のため、ハンブルクを訪れました。
約1週間にわたるハンブルク滞在の様子を、ユインさんのお母様が渡航記として寄稿してくださいました。
Day 1 - 2 ハンブルク到着
日本から17時間半かけて、やっとハンブルクのホテルに着きました。ホテルではスタインウェイさんから素敵なプレゼントをいただいて、とてもうれしかったです。次の日には世界から来た10人のみんなとウェルカムディナーがありました。私はオランダから来た少し年上のお友達と仲良くなりました。
Day 3 美術館とクルーズ体験
午前中はハンブルク工芸美術館に行きました。そこでは昔の楽器を実際に弾かせてもらいました。鍵盤の色や音の感じがいつものピアノと違って、不思議でわくわくしました。
この日はちょうど6歳の誕生日で、サプライズでお祝いをしていただきました。本当にうれしかったです。
午後はスタインウェイ工場で練習をしました。世界中のピアノが作られている場所で弾けて、すごく特別な気持ちになりました。夜は船に乗ってハンブルクの街と夕日を見ました。色がどんどん変わっていくハンブルクの空がとてもきれいで、忘れられません。
Day 4 ガラコンサート
この日は朝からホールでリハーサルをしました。ホールはとても広くて、お客さんもたくさんいて、舞台に上がる前はとても緊張しました。でも思い切ってステージに立ち、スタインウェイのグランドピアノで演奏しました。
演奏が終わると、大きな拍手をいただきました。安心して、すごくうれしくて、心がいっぱいになりました。たくさんのお客さんの前で弾いたのは初めてで、とても貴重な経験になりました。夜は工場の中でのディナーがあって、みんなで楽しく過ごしました。
Day 5 スタインウェイ工場見学
最終日はスタインウェイ工場を見学しました。ピアノがどうやって作られるのかを知ることができて、とても勉強になりました。「Spirio | r」という新しいピアノのすごい技術も見せてもらって、びっくりしました。
International Steinway Festivalに日本代表として招いていただいて、とても誇りに思います。ハンブルクでの体験は私に大きな自信をくれました。これからもっと練習を続けて、いつか素晴らしいピアニストになれるようにがんばります。
最後に、このような機会を与えてくださったスタインウェイ・ジャパン株式会社の皆さまに、心から感謝いたします。
ラウ・ユイン&母
スタインウェイ・コンクール in Japan では初となるカテゴリーAからの出場で「大賞」を受賞したラウ・ユインさんは、渡航前からフェスティバルでの演奏を非常に楽しみにされていました。各国から集まった9名の参加者との交流のほか、普段は見られないピアノの製造過程や新旧のピアノに触れ、よりピアノへの興味が高まったのではないかと思います。
6歳を迎えたばかりのラウ・ユインさん。さらなる成長が楽しみでなりません。
演奏曲
ブルグミュラー:18の性格的な練習曲 ゴンドラの船頭歌 Op.109-14
カバレフスキ:やさしい変奏曲 Op.40 No.1