International Steinway Festival 2018に、八木大輔さんが参加しました!
2018年3月31日に開催した「第4回スタインウェイ・コンクール in Japan本選」で大賞を受賞した、八木大輔さんが、9月7日からドイツ・ハンブルクで行われた「第18回 International Steinway Festival」に参加してきました。
各国のスタインウェイ・コンクールの優勝者1名ずつを招き、国境を越えたイベントにしたい、という願いのもと、1994年より「International Steinway Festival」がスタートし、現在2年ごとに開かれています。
期間中は、ガラ・コンサートのみでなく、さまざまなイベントが企画され、世界各国の参加者たちと楽しく交流を深められる催しとなっています。18回目となった今年は、13ヵ国から大賞受賞者とその家族、関係者たちが一同に会しました。
アジアからは八木さんの他に台湾と中国、そして北欧の4か国、ヨーロッパからは6か国。スイス代表はなんと日本人の松崎禅さんでした!13人の国際色豊かなメンバーで今回も交流を深めました。
以下、写真でイベントの一部をご紹介します。
9月7日(金)
夜: 演奏者のみ夕食会に参加。他国からの参加者との初対面です。イタリアに馴染みの深い八木さんはイタリア代表のアントニオ君と早くも打ち解けて夕食会へ…
9月8日(土)
午前: ハンブルク美術工芸博物館内にある古楽器の展示を見学。1700年代初頭のチェンバロから1871年製のスタインウェイまで、鍵盤楽器の歴史について学芸員のレクチャーを受けつつ実際に演奏も!普段は触れることが許されていないのですが、今回は特別に全参加者が古楽器を演奏する機会を得ました。
(写真左:松崎禅さん/写真右:八木大輔さん)昼食は博物館内の素敵なカフェで。
午後: 演奏者13人が、スタインウェイ工場内での前日練習に。
夜: 多国籍の参加者全員でハンブルクの港へ。クルーズ船での夕食会。2017年にオープンしたエルプフィルハーモニーの前を通って大きなコンテナが並ぶ埠頭やハンブルクの夜景を楽しみました。
9月9日(日) ガラ・コンサート当日
市内中心地ブラームス広場にある“Laeiszhalle”。2000人収容の大ホールは毎回満席となります。八木さんは前半の5番目に、クライスラーの「愛の悲しみ(ラフマニノフ編曲)」とラフマニノフの「エチュードOp.39-9」を演奏。美しい音と情感溢れる迫力の演奏に会場から大きな拍手喝采を浴びました。演奏後のインタビューでも司会者と話がはずみ会場を盛り上げました。
スイス代表の松崎さんは後半の4番目に登場、ショパンのバラード2番を表現力豊かに熱演。高い集中力をもってダイナミックに弾ききった後は、得意のフランス語で司会者とのトークで盛り上がりました。
終演後、舞台上での記念撮影
夜: スタインウェイ工場内での夕食会。スタインウェイピアノのリム(側板)が並ぶ傍で食事をするという特別なシチュエーションの中、参加者の若者たちの興味はやはりピアノを弾くこと。皆で仲良くピアノを弾きあって過ごしていました。
9月10日(月)
午前中: 参加者全員でのスタインウェイの工場見学ツアー
午後: フェスティバルが終了。
すっかり仲良くなった各国の参加者は別れを惜しみつつ帰国の途に。
連日好天に恵まれたハンブルクで、各参加者は自分とは異なる個性と才能を持った仲間とともに、スタインウェイに囲まれた4日間を思いきりエンジョイしていました。
次回、第5回スタインウェイ・コンクール in Japan の開催は来年(2019年)秋に「地区審査会」、そして2020年春に「本選」を予定しています。多くの皆様の参加をお待ちしています。