中古スタインウェイと新品で悩んだときに考えるべき 4 つのポイント

1853年の創業以来、スタインウェイ&サンズは妥協のない品質水準を追求し、世界最高峰のピアノをつくり続けています。世界のトップアーティストや、主要ホールの95%以上から愛用され続けているのは、信頼できる最高品質の証とも言えるでしょう。

スタインウェイを所有することはピアノ愛好家にとって感動的な体験ですが、予算的な制約から決断しきれないという悩みがあることも事実です。その際に、頭に浮かぶ選択肢の1つに「中古のスタインウェイピアノ」があるでしょう。しかしながら、大切な一台のピアノをお求めになる際にその選択肢が妥当かどうかは、メリットとデメリットを確認して慎重に検討を重ねることをおすすめします。
このページでは、新品と中古のスタインウェイで悩んだときに、知っておきたい4つのポイントをご紹介しております。また、スタインウェイピアノのご購入に関する問い合わせやご質問は、オンラインのフォームでも承っております。よろしければご利用ください。

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大前提として、厳選した素材のみを使用し、独自の製造工程から生まれる優れた耐久性により、スタインウェイピアノは正しいメンテナンスをすれば幾世代にも受け継いでいただける宝物です。
ただし、それはスタインウェイに精通した技術者による正しいメンテナンスと修理を、純正部品のパーツを用いて行われている場合に限ります。たとえピアノに Steinway & Sonsのロゴがあったとしても、演奏者の求める「比類ない音」を持ち合わせるピアノなのかどうか、生涯続くあなたとピアノとの生活に相応しい本質的なピアノなのかを、中古ピアノの場合はじっくりと検討した方がよいでしょう。

中古ピアノを選ぶ際に確認しておきたいポイントを4つ、以下でご紹介します。

  1.  摩耗の状態はひどくないか
  2.  純正パーツを使用しているか
  3.  スタインウェイに精通した技術者によるメンテナンスを受けているか
  4.  適切な環境で使用されていたか

①    摩耗の状態はひどくないか

ピアノには20トン近い張力がかかっていることから経年による劣化は発生しますし、表面上は綺麗に見えても、中身のアクションやフェルトがひどく消耗している場合もあります。ひどい場合は響板の割れなど、修理が難しい状態のものも中古で流通しているのが実情のようです。
複雑なハンマーのメカニズムや88個もの鍵盤があるピアノの摩耗状態を見極めるのは、専門家でない限り難しいでしょう。
販売価格を見ると割安に思える中古ピアノも、中身の状態を加味すると実は割高だったというリスクもある点は認識しておくと良いでしょう。

②    純正パーツを使用しているか

12,000を超えるパーツが複雑に組み合わさって作られるスタインウェイのピアノ。
その比類なき音を実現するうえで欠かせないのが、1点1点のパーツのクオリティです。何一つとして妥協がないからこそ、「スタインウェイはスタインウェイ」なのです。
スタインウェイでは模倣品や改造品の流通を防ぐため、純正パーツは正規特約店や一部の認定技術者を通じてのみ提供しています。
中古のピアノの場合、調整だけではなく修理やパーツの交換がなされているケースが多いです。中古ピアノの購入を検討する際は、純正のパーツが使用されているかどうか確認することを念頭に入れておきましょう。


③    スタインウェイに精通した技術者によるメンテナンスを受けているか

完璧を追い求めて、細部までこだわり抜いて一台一台作られるスタインウェイピアノを最適な状態に保つには、確かな知識と技術を持った技術者の存在が欠かせません。
スタインウェイの直営店・全国の正規特約店でご購入いただいたお客様には、定期的なメンテナンスを含めた長期にわたるサービスをご提供しています。ピアノの調律・メンテナンスにおいても、最高峰の音色を維持できるようスタインウェイの認定技術者が担当をさせていただいております。

ピアノは「購入して終わり」ではなく「購入が新たな始まり」です。
スタインウェイのクオリティを維持できるメンテナンスが受けられるか、中古ピアノの場合は品質を維持するために適切なメンテナンスを受けてきたか、は長期的にピアノと付き合うためにしっかりと確認しておきましょう。
(修理・メンテナンスについて、より詳しく知りたい方はこちら


④    適切な環境で使用されていたか

定期的な調律がなされていたかどうかは、その中古ピアノが大切に使われてきたかを測る一つの目安となるでしょう。市場に流通する中古ピアノは、基本的に前の所有者の情報がわからないため、調律の履歴について確認した方が安心でしょう。
また、過度に乾燥した場所で使われていると、木が収縮してフレンジと呼ばれる木製のハンマー部分がぐらついて雑音がしたり、最悪の場合、過乾燥による木材部分のひび割れが発生したりすることもあります。逆に、湿度が高い物置きのような環境で長年置かれていた場合、湿気により木やフェルト部分が悪影響を受けていることもあります。

 

これらの点からご理解いただけるように、ピアノは非常にデリケートな側面を持ち合わせていますので、最適な状態にて整音・整調・調律がなされているピアノをお求めいただくのが安心です。
新品でも中古でも、ピアノを購入するということは、ときに数十年にわたって使用する大切な一台を選ぶことに他なりません。
後悔の無いピアノ選びのための「購入ガイド」や、お問い合わせフォームをご用意しておりますので、是非ご活用ください。

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